相模女子大学

【英語文化コミュニケーション】小林裕和客員教授による授業が行なわれました

2017/10/23

10月17日(火)1号館144教室にて、小林裕和客員教授による授業が行われました。今回は『観光地理学の研究と課題』をテーマに、「環境と観光 ~ジレンマと共存~」についてお話いただきました。
小林裕和客員教授は、現在も旅行会社で活躍されているほか、実務と研究と両分野から観光を通じた社会貢献の実現を目指し、活動されています。

人々の交流は世界規模で拡大しており、日本においても外国人客の増加は社会的関心にもなっています。このような現象は観光地に対してプラスの側面だけでなく、マイナスの影響も与えます。小林氏は、日本でも観光客の増加により地域の生活に支障をきたす「観光公害」が観光地の現場で起きていることを説明されました。

そこで、学生はそれぞれ観光客が急増することにより起こる問題を考えました。「治安が悪くなる」「ゴミが増える」など、多くの問題が発表されました。
日本に関心を持って訪れる観光客を排除することなく、「観光公害」をどのように解決するかは簡単には回答をだせない課題ではありますが、様々な立場の考えがあることを知り、複眼的な視点を持つことの大切さを述べられました。

小林氏はまた「持続可能な開発(Sustainable Development)」について説明されました。これは「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」という概念で、環境と開発が互いに反するものではなく共存しうるものとして理解し、環境保全を考慮した開発(発展)が重要であるというものです。
この考えは、観光産業においても「持続可能な観光(Sustainable Tourism)」として非常に大切であるということです。

折しも、国連は2017年を「持続可能な観光国際年(International Year of Sustainable Tourism for Development)」と定め、現在、国連世界観光機関(UNWTO)がこの取組を主導しています。世界において観光が果たす役割は一層期待されているのです。

今回の授業は、観光産業に就職希望の学生にとって、自身の可能性について考えるために、大いに参考になったことと思います。


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