相模女子大学

【英語文化コミュニケーション】小林裕和客員教授による授業が行なわれました

2017/08/02

7月19日(水)マーガレット本館2141教室にて、小林裕和客員教授による授業が行われました。『ツーリズムと地域活性化』をテーマに、事例研究とワークショップを通じてツーリズム、観光が地域活性化にどのように貢献するか、そしてその意義とは何かを考えることが、この日の授業の目的でした。

事例研究では、「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた「日本版DMO」の事例として、独自の取り組みによって外国人観光客数が過去5年で6倍となった徳島県三好市など二市二町で運営する「一般社団法人そらの郷」を取り上げました。小林氏は、三好市を訪れる外国人観光客数が伸びたポイントとして、地域住民を巻き込み、地域資源を最大限に活用して悪条件を克服する、競合に勝つのではなく競合を避けて他との違いを出すといった「オンリーワンの商品開発」が行われたことを挙げられました。
続いて、学生を複数のグループに分けてワークショップが行われました。三好市の観光客数が伸びた成功要因を各グループ10個ずつ考え、発表するというものです。「コンセプトが明確」「田舎ならではの特性を活かす」など、さまざまな意見が出ました。小林氏は、それらを「地域で観光を推進する時にどれも欠かせないものばかり」と評価した一方、「言うのは簡単だが、実際にできるかどうかが大事。ステークホルダーとなる人々の利害関係等も絡み、反対意見や否定的な意見も当然出るわけで、なかなか簡単にはいかないのが現実。それを解決するのが“DMO”である」と話されました。

小林氏は、授業の最後に観光が地域活性化に貢献する意義について「成功するプロジェクトは、関係者すべてがHappyになる。それでは、観光では誰をHappyにするのか。観光客はもちろん、旅行会社、そして観光地に住む現地の人、すべてのステークホルダーがHappyにならなくてはならない。そのためには、旅行商品を媒介に、観光を通じて社会の課題を解決する視点を持ってほしい。そして、そのことこそが“観光マネジメント”である。」と述べられました。

実際の事例を用いて観光による地域活性化の意義を考えることは、観光に関わる仕事に従事することを志す学生にとって、とても刺激的で有意義な時間となったのではないでしょうか。


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